COMMENT

※順不同・敬称略

  • 伊藤潤二

    ホラー漫画家

    この映画を支配するテーマが切実で恐ろしい。「どちらを選ぶか?」と迫る悪魔の狡猾な策略に寒気を催さずにいられません。オリジナルに対するリスペクトに溢れつつも、さらなる新しい切り口に唸りました。そして、エレン・バースティンの再登場にも大満足しました。
  • 高橋 ヨシキ

    映画評論家・アートディレクター

    いつだって悪魔は真実と嘘を巧みに組み合わせて人を惑わせ、疑心暗鬼のただ中へと突き落とす。『エクソシスト』の恐怖の本質は人間の「懐疑心」の中にある。「信じる者」には救いがもたらされるのか? それとも「信じた」が故に地獄へまっしぐらなのだろうか?
  • 相馬学

    映画ライター

    悪魔に憑かれた者は決して救われない――エクソシズムの、さらには人間の勝利がない世界。『ハロウィン』新三部作で才気を発揮した監督が放つ、硬派な『エクソシスト』の続編。恐怖の強度を増した物語に心の準備を!
  • ISO

    フリードキンの『エクソシスト』が高級料理なら、本作は高カロリーな巨大バーガー。信仰やジャンルの境界を越え、ヒーロー映画味すら纏うこのジャンクさは無印とはかけ離れた趣だが、これはこれで旨いのだ。
    エクソシストイヤーを納めるならこの一本!
  • ヒグチユウコ

    画家

    マーク・エアーズのテーマ曲。
    そして登場人物それぞれの葛藤。
    エレンの凛とした佇まいや少女たちのキャスティング。
    効果的に使われる淡いブルーグリーン。
    どれもシビレました。
  • ホラー映画取締役

    あの音楽と共に究極の恐怖が帰ってきた!!
    小細工なしのホラー描写は堂々たる貫禄。
    一大スペクタクルと化した悪魔払いは必見!!
    2人の娘を人質に取られた2つの家族愛、
    とっておきの感動がラストに押し寄せる。
  • 宇野維正

    映画ジャーナリスト

    ジャンル映画としてのホラーは大好きだけど、ウィリアム・フリードキンのオリジナル『エクソシスト』は純粋に映画としても超A級だった。『エクソシスト 信じる者』はその高い志をちゃんと引き継いでいて、そこに感銘を受けた。
  • 河口夏音

    ≠ME

    「エクソシスト」(1973)も「エクソシスト 信じる者」もこんなにもいい子達が悪魔に憑依されて、やるせない気持ちと悪魔への怒りを覚えます。
    今回は登場する少女が2人とも憑依されてしまい悲劇も2倍に…!
    少女たちの演技力にも圧倒されました!
  • 杉山すぴ豊

    アメキャラ系ライター

    信じる者とは?なぜ2人の少女に憑りついたのか?その意味がわかった時の衝撃!神が希望で悪魔が絶望なら果たして愛とはなんなのか?ホラーエンタメでありながらも示唆に富んだ物語の始まりです。
  • 大石圭

    作家「呪怨」「アンダー・ユア・ベッド」

    怖い。間違いなく怖い。観ているあいだに、何度となく体が震えた。だが、ラストでは体ではなく、心のほうが震えた。思わず涙ぐみもした。人の強さと優しさを描き切った素晴らしい作品だ。感動的なホラー映画は珍しいと思う。